https://www.netflix.com/jp/title/81043755
いやー、こういう反体制のポジショニングの映画がこういうストレートな演出で出てくるってのは、アメリカって国が分断されてるってことなんだろうなー。もっときちんと理性に訴えかけたかったら、普通こんな勧善懲悪のスタイルにしないでしょ。史実にどれだけ忠実なのかはわからないけれども、あまりに作意がひどくて鼻白む。最後に死者の名前読み上げることで感動的な音楽が流れてきてしまったときには、あまりのわざとらしすぎる演出に「え? これってギャグでやってる?」と疑ってしまった。
仕掛けらしい仕掛け……といえば、検察側の若い方なんだろうけれども、あれももう少しこう矛盾を抱えていてもらわないと、見ていてあんまり感情移入できないよなー。まあきっちり芝居してくれているとは思うのだけれども……まあ、子連れのエピソードがあったからギリセーフって感じなのかしら。
しかしこれ民主党大会に対するデモだったのね。「ベトナム戦争の記録」で取り上げられてたっけ? あんまり覚えていなかったけれども、ニクソンによる学生運動への弾圧のすさまじさがめっちゃ印象に残ってて、最初はすげえ混乱したのだった。裁判の中身に合わせて回想が語られる……という形式もまあわからんではないのだけれども、もう少し概要があってもらえた方が楽しめたかなーとは思う。