あー、ハンガー・ゲームの人か。初主演作ってことだけれども、なんかスゲー納得感があるよね。このしぶとく生きる感じは、役者の強みなんだろうなあ、すげえなあ。
「ヒルビリー」って呼ばれる人たちの話らしいんだけれども、なるほど、現実にこういう集団があるんだなあ。アメリカではなかなかこういう閉鎖的なコミュニティを知らなかったので、新鮮――であると同時に、しかしこの閉塞感はなんとなく日本に住んでいても想像できるところもあって、ある意味で普遍的な話ではあるよなあ、と思った。いやまあしかし、日本じゃあんなにドラッグは身近じゃないし、あとあそこまで暴力を振るったらそのまま組織で殺して隠蔽してそうか。そこら辺はお国の違いではあるかもしんない。
あとまあ、こういうプリミティブな集団においては、男女の区別っていうのが堂しようもなくついて回ってしまうんだろうなあ、とは思った。全体的に暴力的ではあるけれども、その中で女性同士の連帯みたいなのが主人公の世界観を下支えしてるよね。腕の回収もそういう意味では大変心に刺さるんだけれども、しかしボートの上で急にチェンソー持ち出すのには笑ってしまった。それまでボートで気づかなかったのはさすがにちょっと変だよね。