ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ジョーンズタウン集団自殺 -偽りの死の楽園-

 

カルトを扱ったドキュメンタリーで名前はちょくちょく出てくるけれども、いやーこういう事件だったのかよ……

カルト的な組織で教祖を巡って女性同士が争う、というのはまあまあ聞く図式ではあるけれども、逆に女性が共謀して集団自殺へと向かっていく……という構図は、なんというか、想像を遥かに越えていて怖い。こういう図式は理屈じゃなかなか描けないよなあ。一度出来上がってしまった組織が、それぞれの個人の相互作用で、コントロール不能になって破滅へと向かっていくなんて、フィクションだとなかなか説得力を持って描くことが難しいよねえ。

でもその印象が強すぎて、他に特別に取り上げるとこもないというか、なかなか語りづらい事件なのだな、とは思う。インドのヨギを連れてくるとか、極端なセックスカルトだとか、大きな金銭的スキャンダルがあるとか、そういうセンセーショナルな内容じゃないもんなあ。いや、集団自殺自体は大変衝撃的なんだけれども、それと事件の語りやすさが全然釣り合っていないというか……不思議なドキュメンタリーだった。