ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ヴィレッジ

 

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まーそのなんだ、ネタとしてはなるほど良いのかもしれないけれども、残念ながら自分はつい先日カルト教団のドキュメンタリーを見ていたので、「あ、これカルトだわ」という予感が先に働いており、オチの衝撃は全くなかったのだった。いやまあ、オチがわかってるから台無し……という作品でもないのかもしれないけれども、やっぱりオチの驚きは大事だよね。監督を知っていたのも不幸だったんだろうなあ……まーしかし鑑賞した後も、「子供の人権侵害は解消されなかったか……」という気持ちになってしまい、なかなか難しい題材ではあると思う。

とはいえ映画として巧みは巧みで、盲目のキャラクターを映画の中心に持ってきたのは本当に良いよなあ。森の中を、目が見えない女性がひとりで歩いて行くサスペンスに勝るものはないんじゃないかなあと思いました。そこに虚実織り混ざったバケモノが襲ってくるのもたまらないし、その種明かしも見事……まあ、精神障害者をあのように作品の都合で描いてしまうことにはちょっとひく気持ちがないわけでもないけれどもね。

村の外側の種明かしのパートとか、そこで盲目のキャラクターである必然性があるところとか、村の問題の鮮やかな解決の方法とか、うん、やっぱり映画としては全然面白いよなあ。色々気になるところはあるけれども……