見よう見ようと思っていたんだけれども、『ダーティ・ダンシング』を多分見てないもんだから後回しになっていた。のが、シーズン2始まって「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の回があるからそりゃー見るよね。でまあシーズン2から見始めちゃってるわけだけれども、いやー面白い。
いや、まずそれぞれ構成がしっかりしているのが大変良くて、そもそも大変良いドキュメンタリーだなーって感じ。成功した映画にも色々トラブルはつきものっていうのはわかるけど、でもそのトラブルの質は全く違うわけで、それぞれのトラブルの中から何をテーマにするかをしっかり考えて作られている。のに加え、演出もユーモアもバッチリ決まってて、そんなん映画好きは面白がらざるを得ないでしょ。
そしてそれぞれの作品でとても印象深かったのは、やっぱりハリウッド映画ってのは一人の天才的な才能によってのみ創られるわけじゃねーよなーというのがよくわかること。プロデュサーと監督との鬩ぎ合いとか軋轢とかがしっかり語られているのがとても良い。特に、プロデューサーが作品性に対して正しい意見をいう機会もあるよ、脚本家や監督が絶対的に正しいわけではないよ、というのが見えるのもとても良い。いやまあジュラシック・パークの回見たいに現場が悪ノリで先行しちゃうみたいな図式も楽しいけどさ。
映画はあくまで集団制作で、それぞれが作品に対して真摯に向き合って、なおかつ運が良いときにだけ、大ヒットが生まれる……みたいな形がしっかり見えて、うーんやっぱりハリウッドの強さはこれだよなー、という風に思いました。