ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

着たい服がある

 

なんだろう……こういうのにホント弱くなってるな……だめだな……いやまあしかしこの「着たい服を着る」という行為そのものがめっちゃプリミティブに自己実現になってるから、こういう題材を見せられた時点で「うーん参りました」ってなって当然は当然だよな。しかもマイノリティの自己実現だもんな。ちょっと主人公に悪意を向ける人間が大したことないあたりもまあやさしい世界ってかんじで大目に見ちゃうな。でもちょっとそこらへん、ネットの悪意とかも出したのだから、もう少し取り返しのつかないことが起こってもらった方が……という気持ちもちょっとだけある。

まーでもビックリするのは「教育実習」というタイミングと合わせてかなーり地に足ついたものを志向しているところで、主人公サイドが真面目に真面目に人とコミュニケーションを取っていくドラマをやってるんだよなー。内容的には、やっぱり最初の「服を着る」というジャンプが一番ドラマティック……というのは難点ではある。どれだけドラマを積み重ねても、最初の一歩の「ええ~!?」という衝撃を越えるのは難しいよね。

でも、きちんと誠実にやろうとしているからこそ、ラストの「主人公にきっかけを与えた側の難点が浮き彫りになる」というテーマが生まれてくるわけだし、それはとても好感が持てることだと思いました。