ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

今際の国のアリス

https://www.netflix.com/title/81035909

あーうんこれは嫌いだ。大嫌いなやつだ。そもそもデスゲームって言うのがイマイチピンときていないんだけれども、そもそもあなたは物語をどのようなものと捉えていますか、みたいな根源に関わる問題だわこれ。

っていうかさー、この「悪が明確に定義されない」というところがまさに「イカゲーム」との違いだよね。あっちはギリギリでリアリティレベルを保ちながら、「国外の億万長者が庶民のデスゲームを楽しんでいる」という善悪の構図が明確に示される訳じゃん。彼らが怒りをぶつけるだけの図式が存在するワケじゃん。で、その根底には「貧困への憎しみ」みたいなプリミティブな欲求が埋め込まれてるじゃん。

でも、これはそうならない話なのよね。主人公は中途半端に「ゲーマー」でモラトリアムがどうのこうのいってたり、あるいは周囲の人間もわりとどうでも良い過去回想が挟まったりするけれども、それって全然デスゲームの図式そのものと噛まないわけじゃないですか。そういう状況で生き死にをかけたゲームをしたところで、全然機能するわけないですよね。もっとカイジを見習えば? みたいな話ではある。

そしてまあ、その意味で言うと最初のゲームの超適当で完璧に運ゲーの立て付けや、あるいは狼羊の全く解法がないクソゲーの設定から、「これは論理的に行うゲームではないですよね」というのが明白で、まともに見る気が完璧に失せますね。っていうかビーチでの抗争の図式も全く魅力がなくて「はぁ……」という感じなんですが、あの組織かなり福利厚生をきちんとして、人々にその瞬間だけでも生きる意味をかなり積極的に与えてますよね? 全然そこら辺論理的に描けてる感じがしなくて、なんかもーまともに見る気が失せるドラマでした。まあ向いてないんだろうね。