ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バトル・ロワイアル 特別篇

 

あーなるほどー。ずいぶん前にも見たことはあるんだけれども、今改めて見ると色んなところに発見があるな。まあひとつのジャンルの祖型になったのもよくわかる。

何より思うのは「結構真面目だなあ……」ってところ。テーマがめちゃくちゃはっきりしていて、消費社会のターゲットが子供になっていく中で大人の役割が軽視されるという、その有効性に疑問はあるかもしれんけど、まあそういう社会の捉え方もあるのはわかる、くらいのところにこの異常な状況が立脚していて、全体を貫いているのはまあたしかに納得だよなー。そういう子供じみた発想がないとクラスメイトとの無意味な殺し合いを成立させられない、ということの裏返しでもあろうけど。

あと栗山千明が出ていた印象は強かったんだけれども、改めて見るとあのパートちょっと変、というかかなり変だよね。あそこだけ役者の空気に引っ張られて異質な感じになっている。それをピックアップしてキル・ビルに引っ張ったタランティーノってやっぱ頭おかしいなーと思いました。

あとまあ主人公がわりと振り回されっぱなしであの結末に行くのも面白いよなー。ラストでどーしようもない教師との三角関係が障害として提示されて、愛は勝みたいなアングルになっちまうけれども、あれって時代背景も合わせて真面目に考えると教師教え子というよりはむしろ援交とかそっちの文脈だよなー。

それにしても選挙中に見たので山本太郎が人殺しするのなんか笑ってしまった。まあ役割的にはだいぶいいポジションではあるけどね。