ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

風をつかまえた少年

風をつかまえた少年(字幕版)

風をつかまえた少年(字幕版)

  • キウェテル・イジョフォー
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マラウイってどこかわからんかったけど、あー、大地溝帯なのね…おぼえた。

こういう言い方はアレだけれども、「異世界転生は新大陸の発見の再演」みたいな雑なアレを思い出しちゃうよなー。自転車のダイナモなんて手段があればめちゃくちゃ簡単に手に入るわけじゃないですか。それを転用するだけで畑で野菜が耕せるなら、そんなん絶対やった方がいいわけで。それができない理由が「図書館へのアクセスが制限されているから」って、いやーなんというかその、すごいな……アフリカのドキュメンタリーを見ていると、「子供を学校にやること」の尊さが説かれてたりするわけで、それがここまでわかりやすく表現されるとビックリされてしまうよな。

わかりやすい……という話で言うと、ショッキングだったのは「泥棒」の話。食い物がない! 盗む! 盗まれた! 絶望! というのがあんなにプリミティブに襲ってくるとは思わなかった。いやなんというか、自分たちの生活は社会に守られているんだなーというのを、あんだけわかりやすく提示されるとは思わなかった。民主主義社会になって演説してタコなぐりとか、食料を購入したらしたで奪い去られそうで危険とか、いやーホントに社会が直接的なんだよなー。

父親に風車のプロトタイプを見せるシーンとか、やっぱり母親が理解者となって流れを変えるシーンとか、人間ドラマとしても、ベタではありながらも色々見所があって良かったです。