え……こんなんだっけジョン・ワッツ。前作はもっと「才気に溢れる」というか、すげーキレキレだった気がするんだけれども、今回の編集ってめっちゃもったりしてストーリーもまあまあ場当たり的で……という感じがする。うーん何が原因なんだろうか。体前作はジョン・ヒューズリスペクトが当時見た自分にガンガンヒットした、っつーのもあるのかなあ……と思いながらも、なんかそれだけではない映画としてのブン回し方が印象に残った気がしたんだよねー。
ともあれ今回のは根本をなすストーリーラインは強力で、世界の大富豪で超国家的なパワーを持ってしまったトニー・スタークの後継者を、近所のヒーローたるピーター・パーカーが受け継ぐことができるのか、という筋書き自体は、まあとても魅力的なものに映ります。シリーズを続けて掘っていくテーマになり得る強靱さはあるよなあと思う。
また今回のアクションは「ドローンによる集団戦ってどう描けば良いの?」と言うのに挑戦していて、まあ成功しているようには思えないけれども、その志は悪くないなあと思う。スパイダーマンなんだから羽虫にはもうすこし楽に対処してよ、とは思うけどね。あと幻影に包まれるシーンはビジュアルイメージとして大変強烈で、あれ良くできてたよねー。劇場で見たら本当に良いシーンだっただろうなーと感心しました。
しかしなー、ほんと前回のキレは何だったんだろうなー。オレのイメージが一人歩きしてるのかしら……