ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

プライベート・ウォー

 

プライベート・ウォー [Blu-ray]

いやー、キャラ立ってるなー……こんなののモデルになったジャーナリストがリアルでいること自体がまあ驚きだよなあ。

タイトルにもある通り、まあとにかく私的な戦いの記録であって、普通政治的主張だの正義だのがもっと強く出て当たり前だと思うんだけれども、そこが徹底的に排除されていてなかなか面白い。いやまあそもそもイギリスが中東の紛争にジャーナリストとして飛び込むことってそれだけでも色々色がついちゃいそうな所なワケだけれども……っていうかそもそもなんかこういう記者がロンドンをベースに活動しているのがしっくり来なかったりもする。メリー・コルヴィン自体がアメリカ人というのはあるんだろうけれども、イギリス社会との距離感とか結構微妙なかんじがするなあ。どうなんじゃろ。

PTSDに苦しめられて、死者との記憶で戦場から離れられずに、というのはまあ明らかに戦争と兵士の関係みたいなもので、それを「見る」みたいなキーワードで記者に対して強要しているみたいな図式は、うーん、見ていて気持ち良いものではないんだけれども、しかしそれが世の中には必要なことでもあり……みたいなのが、短いながらもデスクとの会話の中に見えて印象に残った。