駄目なリュック・ベッソンですねー。本当にダメ。
とにかく途中で突然出て来る謎のダンサーがマジで謎。ダンスパートで突然たっぷり時間かけて、「おめーナニ暢気にバーレスク見てんだよ!」ってことをしたかと思ったら、突然いきたっぷりのコンビネーション見せて、しかも理由もわかんないまま呆気なくお涙頂戴の死とか……いや、あの流れは今年見た映画の中で一番クソな脚本になってると思う。
あと、命に対する価値観もマジで良くわかんないですね。種族の皇帝とかあんなにサクッと暗殺して全く悪びれないとかマジで謎。それがアリなのに種族一つ滅ぼすのには倫理的な葛藤があるみたいな立て付けは、いやーこれものすごくルッキズムを想像させていやですよね。とかいいつつも原作がマンガで、すると記号的に悪を描くとああいうビジュアルになりがち……という根本的なコンフリクトを孕んでいるヤツではありましょーが……
それにしても、いきなりカラーがあんなに華やかなのは中華資本入ってるからそっちの好みに合わせてるのか!? とか謎なことを考えてしまいました。西遊記とかああいう明るくて彩度クソ高な絵作りがめっちゃ印象に残っていたので……それにしてもあそこのパート、観客を引き込むことを完璧に放棄していてびっくらこいたぜ。パントマイムでやるなら貫徹すりゃ良いのに、途中から雑に台詞が入っちゃうしさー。なんなのアレ?