ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ワンダーウーマン 1984

 

なんでもっとガンガンポップス流さないんだろ。ここまで時代性で推すべき立て付けなのに、冒頭しかそこら辺触ってなくて「えー?」となる。冷戦とかそんな雑な扱いでストーリーに組み込んじゃうようなタイトルなんですかね。前作はまあまあきちんとしていた印象だったので、正直ものすごくガッカリしている。っていうかこれ、フェミニズム的に見るとなんかちゃんと読めたりするのかしら? 正直全体的に枠組みが雑すぎるように思えて、「うーん真面目に考える気がしないなあ……」と思うのだけれども。いや、冒頭のシングルであるというエピソードの示し方とか、すげえ良かったんだけどなあ……

そもそも「願い」そのものが偽りとしておかれているのがマジで意味わかんなくて、アメリカ大統領が核配備を真っ先に願ってしまうとか、正直他者に対する恐れの裏返しではないかと思ってしまうよ。「子供だけが無私の願いを行える」「力を振るう機会を経れば破滅に繋がる」というのは大変歪んだものの見方のように思えるなあ。そういう願いとか力に対する短絡的な思考が、ボスのクソ雑行動原理にもそのまま反映されてしまっているような気がしていて、いやーこれやっぱりあんまり脚本の構造がよくないよなー。そんなこといったら、このヒロインこそ「この世界を救わなければいけない」という偽りの呪いに囚われているような感覚さえおぼえるよ。

アクションに工夫があるかというとそれも全体的に低調で、大変残念だなーという感じ。バトルの合間に思いやりが挟まるのは悪くないなーとは思うけど。シーンとして良かったのは、花火を内側から見るシーンくらいかなあ……