うーん……何が悪いんだろうなあ、と首を捻りながら見る。
やっぱり感情移入なのかなー。主人公が何をしようが結構どうでもよいというか……色々困難が襲ってきて振り回されて解決して、みたいなことをやってはいるんだけれども、それに共感してハラハラドキドキするみたいな経験になってないのはなんでだろ。やっぱりキャラクターの生活が見えないからかなあ……リーマンショックで巨額の収入がパーに、みたいな導入からして全然共感できない絵空事だからなあ……
ベン・アフレックに出会いに行くところまでは、それでも、なるほど悪くないなあって感じだったんだけれども、そっから先に乗れなかったのが問題なのかしら。一本釣りされた後、仕事をおぼえるところとか、もう少し色々描けばまた共感度合いが違ったのかなあ……うーん……主人公に人間臭さを付与するのって、やっぱ大事だよなあ……ギャンブルにのめり込んで負けるみたいなところが、一番主人公に共感できたもんなあ……急に父親とか出されても、「ああそういうストーリーの仕組み? そんなに父親に対して思い入れあったの?」みたいな感じだったもんなあ……
ラストの騙し騙されの混乱度合いはなかなか悪くなかったけれども、それ以外は各シーンの趣向もあまり生きてなくてちょっと……という感じがしました。