ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

俺たちスーパー・ポリティシャン 目指せ下院議員!

 

なんか立て続けに身長差の映画であった。

こういう題材にこんなクッソ下ネタをぶち込めるってのは逆に政治に対してのある種の信頼があるからとも言えるわけで、こういう政治の弄り方をしてる映画って日本じゃ撮れねーだろうなあと思う。いやそもそもここまで過激な下ネタが難しいかしら。あとフツーにここで描かれてることが今日本のオレにもわかるように問題になってんだなーというのは感心する。っていうか自分のアンテナが低すぎるのだろうけど、ちゃんと社会的なテーマをコメディの真ん中に置いてるのだなーと。

しかしまあこの序盤で口当たりのいいスローガンを連発すればなんかお客が盛り上がるみたいな超バカバカしいテーマが突きつけられるけど、実際この映画のストーリーがなぜ盛り上がるかを分解していくと父親の支配からの卒業と地元への愛と誠実さと、みたいなテーマにぶち当たるわけで、まあそのふたつって突き詰めれば同じ物語の働きを利用しているよねー。基本的にはクッソ下ネタでゲラゲラバッカでー! って感じで楽しく見られるのに突然いい話を持ってくるとなんかジーンとしてしまうのはやっぱりおかしい。寝取りポルノをCMで流すような犯罪者が、最後に自分の立場を譲るだけで全部許せてしまうのはマジで物語の力怖いってなる。もちろんこの映画はそこら辺に自覚的だから、いちいちそれっぽい雰囲気のシーンにちゃかしを入れてるわけだろうけどさ。