ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

猿の惑星

 

猿の惑星 (字幕版)

猿の惑星 (字幕版)

 

うおーこれよく見たら『2001年宇宙の旅』と公開日が1週間と離れてない? まじで? うーん、色んな意味ですげーなー。まあキューブリックとクラークなんてバケモノタッグが創った映画とコレを比べるのは無慈悲過ぎるのだろうけど、全体の強度が桁違いすぎてなあ……歴史を知ってれば科学をあんなに現代的な価値観から描くのはあり得ないだろうし、あの産業の成熟度でバンバン銃を撃っちゃうのとかもマジかよ、となる。

とはいえ歴史に残る映画であることには納得で、うーん、人間が猿に支配されるってだけでこんなに強烈に感情を揺さぶられるとは思わなかった。外見の差違が嫌悪をもたらすという否定しようのない生理をまざまざと見せつけられた感じ。主客の転倒でこれだけのストーリーを描けたら、もうそれだけで成功でございますよね。敵種族に味方を創ったり、あるいは一筋縄ではいかない敵対者を置いて共感を持たせてみたり、結構気の利いた仕組みのある脚本で「おっ」と思わされました。

しかしもちろんあのクッソ有名なネタバレを知っているから「あーはいはいそうなりますよね」って感じでラストを迎えるわけだけれども、なにも知識がなかったらこのラストで「うへぇっ!」ってビックリしたのかしら? それにしてはちょっとヒント出し過ぎのように思うのだけれども。