ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

GODZILLA 怪獣惑星

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うーんうーんうーん。これはあまり良くないのではないか。

有能な主人公が犠牲を厭わず的確な指示を出して敵を倒していく、というのはそもそも結構感情移入の線としては厳しくて、でもまあ理屈でいうと不可能ではないのでさあその舞台をどうやって整えさせようかというのが演出の腕の見せ所だと思うんだけど、残念ながらゴジラ登場まで体制が整えられてないよなー。主人公君が突然「地球が覚えていてくれてた」とかいわれてもオレはポカーンだもん。えーそういう機微ちゃんとつくれてた? もし異世界となってしまった地球への畏怖からの切り返しで人間を覚えていてくれていたというギャップを描くなら、そもそも「うわーなんだここおっかねー」という地球の恐ろしさをきちんと演出するべきで、いやそんなテキトーにキャラのバストアップで森の中入っちゃうとかあり得なくないですか? なんで引きの画で森の巨大さと人間の小ささを対比するカットがないの? 意味わからん。人間と森のスケールの対比が1度定義されるからこそ、森とゴジラのスケールの対比が効いてくるって構造じゃないのか。自然物なんてフラクタルだし粘性みたいなヤツだけで大きさ出されてもイマイチピンとこないよなー。ましてビュンビュン好き勝手に怪獣の周りを飛び回っちゃうわけでしょ? いやあ……という不満がもしラストからの逆算で創られているなら、いやーそれ本格的にダメなヤツだよね。確かにマックスの表現はマックスとして納得のいくモノだったけど、だからってかませを引き算で倒されるべき雑魚として描いても面白くないじゃないですか。サンドバッグを延々殴り続ける感じのモノ見せられても興奮これっぽっちもしないよなあ。

まーとにかく主人公の行動原理。に説得力持たせるには地球に戻ってくるまでにきちんと彼の置かれた状況を説明しなきゃならなくて、それにはちょっと演出が足りてなかったんじゃないかなあ。宗教とかももっと近寄りがたいモノとして描かなきゃならないと思うんだけど、画面設計からして「なんだこのホモっぽい人」としか思わんかったからなー。うーん、キビシー。