1期。一応小説は書籍化されたヤツを一巻買って読んでたはず。記憶は薄れているんだけれども、当時とは受ける印象が全く違って驚いた。
異世界転生ものブームの端緒って感じではあるだろうけれども、今見る作品と比べて見るとかなりクラシックな感じがするなあ。ゲーム的な表現に内容が寄っていないのもそうだけれども、なにより現実との対比でストーリーが進んでいくのが逆に新鮮。そこに力を入れたいから、このトリッキーなモノローグをこんなに印象づけてるんだろうしなあ。こういう作り自体は超好感が持てます。
ただまあ、内容はすげえ歪に感じるところがあるよね。特に中盤以降、「子どもを守れ」というテーマが急に前に出てくるんだけれども、それは主人公の「少女を性的な対象として見る」みたいな行為と全く相容れないものだよね。全体的に性的な描写が強めに行われているわけだけれども、主人公が子どもの外見を持ちながら、しかし大人の内面を持っていることをエクスキューズにしているのは、いかにも持てないオタクの内面を露わにしているようで、好き嫌いとか善悪はともかく、うーんめちゃくちゃ味わい深い内容になってますね、と思う。
それにしてもバトルシーンは力が入っていて良いなあ。それだけでも全然楽しめちゃうわ。