ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

エヴェレスト 神々の山嶺

 

「小説→マンガ→アニメ→実写」と順番に見てきて、うん、正しい順番でみたなあと思う。原作の内容大分忘れてるから、アニメの終わり方が原作をなぞってないこととか完璧に忘れてたんだけれども、いやしかし、この実写映画のラストを見ると、まーちょっと蛇足になっちゃうよね、とは思う。原作は主人公のカメラマン側にもドラマがあるんだけれども、映像作品だとどうしても羽生の方にフォーカスがいっちゃって、なかなか主人公の内面に抱える鬱屈みたいなのは表現しづらいよね。原作だと、主人公側のトレーニングも、結構印象に残ってるんだけれども、あれは一人称で内面描写をじっくりできるが故の利点ではあるよな。

別にこの映画も、作品としてそこまで悪いかというと、そういうわけでもないとは思う。実際に山に登ったことがないと、羽生が行ったことが一体どれだけヤバいことなのかというのがあまりピンとこないので、映像でやられるとその有り得なさがバッチリ伝わるのはとても良い。あの壁を真っ直ぐ登るとか、そのヤバさは実写じゃないとなかなか伝わらないよなあ。

アクションシーン、もうちょいリアリスティックに映像を作ってもいいんじゃないの? とは思ったけどね。CGとかをこんなに使われると、なんというか、自然に対する恐れみたいなものが軽んじられているような気もしてしまうのだった。