なんかよくわかんないけどKindleで購入してあったのが棚の下に埋もれていたので読んだ。なんだこれ。すげえ懐かしいぞ。というのも以前自分は新刊を内容とか関係なくテキトーに買い漁って読み漁っていた時期があって、そういうときに当たるどーしょーもない美少女ラノベってこんな感じだったよなー、という既視感がすげえ。どうでも良いヒロインがどうでもいい異能バトル繰り広げて主人公がツッコミというおもしろ会話テクニックを使って変なヒロインと向き合って中途半端にメタっぽい視点が入っていて、というアレ。いやあ久々に読むとどうでもいいね。本当にどうでもいい。まあコレって世界観の衝突というか主人公がどのヒロインの世界を信じるの? というジレンマが物語の根本を支えているんだけれどもまずもってそのジレンマがどうでもよくてそれが致命的。どのヒロインの話が正解でも読んでてなんにも思わない。もうちょっとほら、それぞれの世界に思い入れを抱かせてからひっくり返すとかあるじゃないですか。最初からヒロインの保つ世界観が相対化されることが前提というか、いかにもメタっぽい地点から物語が語られるもんで、起こっていることに全然興味が持てない。まあタイトルから主人公が自分を主人公と言っちゃってるわけで、そういうメタの視点を物語に入れ込んだだけで一本何か作品を創っちゃおうというのは今もちょくちょくあるとは思うけど、でもなー、これは本当にどうでもいいなー。こういう作品って今も量産されてたりするんでしょうか?