へー、こういうドキュメンタリーがちゃんと劇場公開まで漕ぎ着けてたんだ。いいことね。
印象深いのは、こういった市民活動をしている人のバックグラウンドが見られたことだよなあ。もちろん元々政治に対して意識が高い人なのはわかるんだけれども、事件と裁判によって矢面に立たされるかんじになるんだなーと思った。そしてそれに本人達もある程度満更ではなさそうというか……いやまあ、そういうのが嫌だったら活動はしてないんだろうしそう見えるのは当然だとは思うけど。
ただまあ、やっぱり多大な労力を割かなきゃならないだろうことを考えると、やっぱり普通の人間が偶然事件に巻き込まれて――っていう展開にはなりづらいんだろうなあと思った。こないだ見た人質のドキュメンタリーは、どれもスタートラインがかなり身近な「ごく普通の人の日常」という感じだったので、その立て付けはワリと重要なのかもしれないな、とは思った。
ドキュメンタリーとしては、まあこのくらいの演出がちょうどイイよね、と思った。「はりぼて」みたいにかなり演出意図が入っているのは好きじゃない。まあ、あそこまでわかりやすく色づけして貰った方が政治的スタンスがわかりやすくて良いのかなあ……
