いやー、面白いなあ日本の西洋化。平行して読んでいる満州の資料を読んでいて、ヤマトホテルに興味が出たので買ったんだけれども、こっちの方を先に読み終えてしまったよ。いやー面白い。
でもこの面白さを感じられる原因のひとつは、以前偶然金谷ホテルに泊まったことがあるからではある。年末で日航に旅行に行ったら、なんか劇的に安かったので偶然泊まったことがあったのだった。それが初のいわゆるクラシックホテルへの宿泊で、「これはなんか歴史がありそーだけどどういう謂れなんだ?」となった。いやはやまさかこんな本に出るような格式のある場所に偶然泊まっているとはねえ。
肝心の満州のパートはそこまで多くなかったけれども、現在東京に住んでいるので、土地勘のある場所に過去のホテルの気配が残っているのを示されるのがなかなか面白かった。そうかまず洋食が提供されることがホテルの条件だったんだなーとか、言われてみれば納得だけれども、当たり前すぎて気づかんよなあ。そもそも旅館との違いとかもよく意識していなかったし。
あと個室が重要な差異だったというのも、めちゃくちゃ印象的でした。そうだよなーヨーロッパの個人主義みたいなのは個室の存在と強く結びついていたわけだよなー。