ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ブラック・バービー

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映画「バービー」があんだけ世界的なヒットになったワケだけれども、あの特殊な世界観を成立させているのは「たくさんのバービー」という特殊な状況なワケで、なんか文脈が良くわかんねーなー、と思ったところにこのドキュメンタリー。まあそもそも黒人の権利運動のドキュメンタリーはたくさん見ているワケだけれども、オモチャひとつとってもこういう切り口で一本撮れちゃうんだなあ……

いや、作品を見終わった後だと、これで一本撮れるどころか「子どもの自尊心を育む」という、差別問題の結構根幹に関わるテーマを含んでいて、めちゃくちゃ納得させられちゃうわけですけど。バービーが「何にでもなれる」というメッセージを含んでいることの重要性を、改めて思い知らされた感じ。日本のオモチャを見ていて、そういうことを考えたことってあんまりなかったので、だいぶ目からウロコって感じだったよ。

とはいえ、やはりスタンダードな「バービー」は白人金髪で……みたいな認識を、子どももきちんと持っているというのは、なかなか複雑な気持ちにさせられる実験だったなあ。「バービー」という看板に、無理やり人種の異なるキャラクターを当て嵌めなければならないところに、ある種の窮屈さを感じるような気もしないでもない。007が黒人になるとしても、それはコードネームだし全然アリだとは思うんだけれども、うーん、やっぱりバービーって良くわかんねーよなあ……