ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

潜水艦のメカニズム完全ガイド

 

たぶん前に安くなってたときにKindleで買ったんだと思う。

なんだかんだ潜水艦ものの映画を見ているのだけれども、そもそもどういう仕組みで動いているのかを知らなかったので、めちゃくちゃ面白かった。全く乗り物に興味がない自分にもわかるような内容で、一気に最後まで読んでしまった。単なる技術書ではなくて、例えば潜水艦が国家の安全保障にとってどのようなもので、それを作るノウハウがどのように受け継がれているのか、みたいなところもザックリ触れられているのがとても良い。計算だけではうまく行かない、経験によるノウハウの蓄積が必要で、だから潜水艦を作れる国が多くない、みたいな話はホント面白いよなあ。機械化と3D CADの導入によって、設計が大きく変わったとか、しかしそれゆえ修理の体勢がアクロバティックにならざるを得なくなったとか、そこら辺の話がめちゃくちゃ面白い。スペースの確保と冗長性の担保みたいな、正面から対立する問題をどこでバランスさせるのか、というのは、乗組員の人名と国の安全保障を、国家がどのように捕らえているのか……みたいな思想まで見えてきちゃうから、そりゃまあ大変だよね。

あともうひとつ印象深かったのが、潜水艦が男性の乗り物になっているというところ。宇宙にこれだけ女性が飛び立っても、海中の閉鎖空間の潜水艦には、男性しか乗ることができないんだなあ。