ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

日本インテリジェンス史 旧日本軍から公安、内調、NSCまで

 

正直公安ってよくわからないよー、ということが立て続けにあって、そろそろちゃんと学ばねば、と思っていた所にちょうどいい本があって大変良かった。戦後日本の歴史を辿りながら、諜報機関の変遷をずらららららっと概観できる、自分のニーズにピッタリ合った本だった。まあそれでも、縦割りの組織の顔が見えないと言うか、それぞれの固有性みたいなのが普通に生活していると見えづらいので、読んでて「えーと、この組織は……」みたいな感じになっちゃうけどね。

でまあ、GHQの影響と冷戦で日本ではインテリジェンス機関が機能しなかった、というか存在しなかった……というのはなるほど納得。戦前の反省みたいなのも含めてアレルギー反応が起こったのも大変よくわかるし、そんな中で反共の旗印はキッチリ機能していた、というのもなるほどアメリカの影響が強い国でございますね、となる。

そしてそんな中でオウムがあって、北朝鮮の問題があるわけか……そりゃまあ、日本の安全保障体制も変わってきますわね。っていうかさすがに、テポドン飛んできたときにマトモに情報分析できなかったというエピソードにはビックリした。だからもちろん独立した国家として、それに対応する機関が必要、という理屈は大変わかるけど、アレだけ民主主義を標榜するアメリカでもCIAだのNSAだのがああいう風に言われてるのをみると、いやー不安にはなっちまいますよね、やっぱり……