ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~

 

ナベツネっていわれても、なんか傲慢なことをいうじいさんみたいななんとなくのイメージしかなかったんで、まあ見て良かったなーと思う。いやまあこのドキュメンタリーはテーマを日本の戦後政治に絞っているからそういう感想になるのであって、それ以外のことをしゃべり出したらまた全然違う印象になるのだろうけど。っつーか冒頭の話を聞いてて思ったけど、絶対合間合間に放送できないめちゃくちゃ面白い話があったよねこれ。戦争が終わってからシラミを煮沸消毒する喜びを述べてるところとか、そんなん面白すぎるでしょ。好き嫌いはともかく、そっちの話を色々聞きたいなーと思わされるところはあった。

一方、政治の話もまあ面白くて、あーそうかー日本のジャーナリズムって戦後そういう流れで現在に至るまでの道筋がつくのか、みたいな感じのところもある……というか、そもそも戦後の報道機関がどのような動きをしていたのかが全然具体的に想像できていなかったからなー。まあそういうことをいうと、現在の取材体制だってあんまりよくわかっていなかったりするのだけれども。まま、しかし漠然と抱いていた戦後の反省の平和主義から経済成長を経て拝金主義……みたいな流れをまあ政治家の立場からも追いかけられたのでそこらへんは大変良かったです。