ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ハンターキラー 潜航せよ

 

あーこれはまあまあおもしろいんじゃないかしら。

潜水艦を舞台にした映画って延々ジリジリしたものが多い気はするんだけれども、これは地上でのドンパチも合わさってステージに変化があって良いですね。結構大雑把というか、リアリティレベルがそれでいいの!? という部分もあるけれども、まあそういうエンタメだからこそコレまでの潜水艦ものと一線画している感じはするしねえ。そこを強調しておかないと、ラストの大どんでん返しも機能しないだろうし。いや、あのクライマックスの決断が成立するのは、大変凄いことだと思いますよ。アメリカの軍がクーデターを起こされたロシア大統領を救う、という筋書きで、そこだって「えーそこまでやるの!?」という感じだろうけれども、しかし現実の世界でそうなるところは全然想像できないからこそ、まあやり切っちゃってるんだろうなあ(いやでも、現実にプーチンはクーデター起こされかけたか……)。

色々面白いポイントはあるんだけれども、潜水艦というのは情報量の遮断が生み出すサスペンスが重要なんだなあと思わされました。上層部の指示が仰げない部分で、リーダーがどのような指揮を執るのかは部下達の生存を左右するというのが、一番わかりやすい形で出るのが、潜水艦という舞台なんだろうなあ、と。そういう意味で、艦長と部下の指揮系統を越えた絆がストーリーを駆動するのは、なるほど理にかなったことなんでしょうねえ。