ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ルクス・エテルナ 永遠の光

 

ルクス・エテルナ 永遠の光 [Blu-ray]

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  • シャルロット・ゲンズブール
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あ、エターナルなルクスってことか。なるほどねー。

いやー、女優をどうやって酷い目に合わせるんだろうと思ったんだけれど、まさかこんな方法を使うとは思わなかったなー。視聴者にもダイレクトに拷問を味わわせるという発想は、いやー、とんでもねーというか、こんなんアイディアをよく形にしたよなあ。

テーマはだいぶわかりやすく文字になってるし、エピソードも終始女性への抑圧が漏れ出る形で、ストーリーはゴチャゴチャしててもクライマックスで「あーなるほどなー」となる塩梅だった。キリスト教って信仰の光が、RGBに分解されて映画の暗喩になって、芸術を作る上での残虐さを描くのはとてもスマートよねえ。権威の映像監督は憐れではあるんだけれども、火刑が行われている中、「何か掴んだぞ」と叫ぶその声には、とんでもない悍ましさを覚えると同時に、やはり心を揺さぶられずにはいられない。

それだけだと映画は有害なものとして定義づけられそうだけれども、しかし映画の映画であることが、ギリギリ告発の装置として機能している感じもするのもなかなか捻くれているよなあ。安易に白黒つけたいと思う我々の心根こそ、もっとも警戒すべきモノなのだろうな。