ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

レディ・バード

 

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ここまでくると解説読まないとちょっと文脈がわかりづれーな。

そもそもサクラメントという地名が「秘蹟」であることが今調べるまで抜けていたので、あーなるほどそういうことか……という納得感がやっと出た。その含意を知ってみるか知らずに見るかで、彼女の地域への関心の捉え方もまた全然違ってくるよねえ。また、母からの手紙の意味も一段と強くなるわけだし。

まあそういう抽象的な意味を抜いても、サクラメントという地域がどのくらいの田舎で、どのくらい信仰が厚い土地なのかがイマイチよくわからんしなあ。カリフォルニア州って基本的にはリベラルな地域ってイメージだけれども、この映画だとサクラメントがだいぶ保守的な地域として描かれている感じがするし……いや、彼女の学校の環境が際立って保守的な感じもするしなあ。うーん、わからん。

とまあ、そんなこんなわからんところもあるけれども、いやー面白い映画だった。っていうか、これだけ異なる文化の、しかも母と娘の関係を、リアルに描いた映画なんだから、わからんところがあって当然よねえ。母子での服選びのシーンのやり取りとか、いやーあんなのまじでよく書けますわ。最高。

あとまあ、父・先生・元恋人と、男性の弱さが繰り返し描かれているのも、なかなか印象に残りますね。そしてその弱さを受け止めるだけの器があるのが、全て女性というのもなかなか示唆的。そこら辺は、バービーとはちょっと違った描き方になってるよなーと思いました。