ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

クイーンズ・ギャンビット

 

小説の方をようやく読んだ。

ドラマ版の内容を大分忘れているけれども、訳者あとがきに書いてあるとおり、差異が興味深い話になってるよなぁたぶん。幼馴染みの黒人女性の描き方とかは、時代が変わってるんでアップデートされている感じ。あと、リハビリってあんなスポーツでOK! みたいな感じだっけ? 結構前に見たので記憶が曖昧だなあ。

でもまあ、思ったより全然原作をなぞったストーリーなんだな、というのには結構驚いた。女性がチェスをやる、しかも後ろに冷戦の対立構造背負って――というのは、今だからこそ楽しく書ける内容だよなあとは思っていたから、余計にビビった。ボビー・フィッシャーが後ろに敷いてあるのはもちろんわかるけど、それを女性の立場でやるってのは、やっぱりだいぶツイストが効いているよなあ。

一方で、これもまあ訳者解説に書かれていたことだけれども、内面描写があることでキャラクターの印象が結構違っていてそれも面白い。ってかこうやって見ると、ドラマ版はチェスの最中に起こっているスペシャルな描写が、だいぶドラッグに紐付いていたんだなーってことがよくわかる。まあ、チェスのルールが分からない人に、どうやって強さを伝えるか……というのは難しいので、そこに突破口見出すのもわかるけどね。その点小説版は、そこら辺をめちゃくちゃうまく描いていてとても良かったです。