ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

オットーという男

 

オットーという男

オットーという男

  • マイク・バービグリア
Amazon

『グラン・トリノ』みたいな話だなー。ただまあ、向こうはクリント・イーストウッド! って感じで、するとまあ役者の後ろに彼の生きてきた俳優人生が見えるから、その分映画も深みが増すわけで……そういう意味では、トム・ハンクスというのはスタンダードな人選で、その分プラス・アルファはないかもな、とは思ったよ。

でもなんというか、この映画はこの映画で全然良いというか、今のオレにはめちゃくちゃ浸みる映画になってしまった。ストーリー構成とかもそんな良いとは思わないし、予定調和な結末でどうかなーとも思うんだけど、でもさー、なんかこう、お互いがお互いを思いながら一緒に貴重な時間を過ごしたんだ、ということを、こういう風に愛おしいものと描かれると、今のオレは本当にダメなのよ。泣いちゃう。人間と人間はちゃんと理解し合って、大切な時間を一緒に過ごせるんだよ、というのを示されるのがさ、尊いし、翻って、しんどくもある。正直しんどいな。まあでも、そのしんどさも引き受けなきゃらならないよなーとは思う。

どうやらリメイクみたいだけれども、アメリカという国において、地方のコミュニティはとても大事ってことを、多種多様な人種や性格の人を取り上げながら描くのは、大変価値のあることだよね、と思いました。