とにかく映像がめちゃくちゃやっていて、もうそれだけで楽しくなる。古くからのヨーロッパの街並みとかガンガン壊している気がするんだけれども、アレ、どこまでセットなんだろう……映像を見ているだけで「うわっ」ってなっちゃうよねえ。っていうか、ガルパンとかに感心するならここら辺の映画も押さえておくべきなんだろうなあ……
クリント・イーストウッドが出ている映画だけれども、イーストウッド自体がそこまでキャラ立ちしている感じがしないのがなかなか面白い。ドナルド・サザーランドの方が目立ってるよなあ。
っていうか、これ『M★A★S★H マッシュ』と同じ年に公開なのか。向こうは朝鮮戦争だけれども、戦場を舞台にしたコメディって、なるほどちゃんと流れが存在してるんだなぁ。しかしまあ、第二次世界大戦とか朝鮮戦争より、ベトナム戦争の方がコメディの舞台としてはしっくりきてしまうよなあ。やっぱりアメリカという国家の戦争に対するスタンスが、そういう文脈を生んじゃうんだろうなあ。いやでも、この映画も１９７０公開ってことは、ベトナム戦争まっただ中だから、そういう空気が反映されていると見た方がいいわけか……クリント・イーストウッドって、公民権運動・反戦運動みたいなところからちょっと距離を取っている印象があるので、そういう意味でちょっと新鮮な感じはするな。
