ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

荒野のストレンジャー

 

荒野のストレンジャー [Blu-ray]

荒野のストレンジャー [Blu-ray]

  • クリント・イーストウッド
Amazon

な、なにこれこわい……「この映画なんなの?」と思って見ていたら、急に怪談になるのビックリするんでやめてもらえますか……ホントにビックリしたよ……

まず何がいいってロケーションだよね。西部劇って水がキーになること多いけど、湖の近くの舞台ってそんなに印象がないから、もうこの町自体がかなり特殊感がある……と思ったら、そうかこれリアルなことを言うと塩湖なのね。なるほど普通の人間の営みが見えないのもそこら辺に原因があるのか……

そしてまあクリント・イーストウッドのキャラ付けよ。殺人上等、レイプ上等、調子に乗って町をしっちゃかめっちゃかに引っかき回したと思ったら、町の人間にだって全く容赦はしない、挙げ句肝心なときに町から逃げ出す! いやあ、こんな主人公ってある!? からの、怪談オチだから、「えー!?」って叫んじゃいますよね。合理的な回答を求める視聴者にギリギリの球を投げてくるその姿勢は監督としての作家性なのかもしれんなーとは思う。これを成立させるのは、正直スゴイよねえ……

あとまあユーモアも結構いいよね。風呂に入ってるところを襲われて、タバコ吸ったまま湯船に沈むシーンとか、シンプルだけれども笑わずにはいられないでしょ。こういう説明不要の面白エピソードが挟まるのはさすがだなあと思います。