ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

 

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イーストウッドがテロを書いている一方でスピルバーグは報道を描いていたのだった。なんかこれもだいぶ構造が露骨で、うーんこれはアレかやっぱり自分の理解が深まったってことなのか。まあなんにせよ年をとった名監督がこれだけはっきり社会に対してメッセージを発し続けるアメリカとかハリウッド映画とかはホント強ーなーと思いました。いやホント、トランプが政権とっているのに平行してこういう映画が出るんだから、すごい国だなあと思う。

まあメリル・ストリープな映画で、表テーマはもちろん憲法にも記載されている報道の自由なのだろうけど、でもよりハートにズシッとくるのは女性の問題よね。時代が時代だからウーマンリブだのなんだのも行われていたのだろうけれども、そういう「運動」からは極力距離をとって、弱者が自分の意見を表明するところまでをきっちりドラマにしているのは、うーんさすがスピルバーグだし、メリル・ストリープがまあ達者ですねという感じであります。さすがのテンパリ演技よねえ。

あと面白いのは冒頭のベトナム戦争の描き方で、スピルバーグって今までベトナム戦争撮ってたっけ? スケール感なくローキーで忙しない手持ちのカメラで断片的に描かれる戦場が、なんかすげえ印象に残るのだった。この脚本のための撮り方だよなあアレ。