ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

15時17分、パリ行き

 

15時17分、パリ行き ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

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作家のクリント・イーストウッドだなあ。なんかここまで剥き出しで社会にアプローチされるのを見るとちょっと気恥ずかしいくらいである。こんな大量の国旗が現れる映画もなかなかないよねえ。アメリカ・カナダ国旗がいきなりこれ見よがしに出てくるのはホント爆笑してしまった。ヨーロッパの旅に入る後半の展開も大変面白くて、あんなアメリカアメリカした若者がドイツで突然ヒトラー絡みで歴史認識を正されちゃったりなんかして、うーんこんなあからさまでいいんでしょうか? 今までもこういうことやってたけど自分がスルーしてただけだったりするのだろうか? まあ、それにしたってザ・アメリカな内容で、文化的に色々見落としているんだろうなあとは思う。そしてラストのフィクションと現実の橋渡しもまあ露骨な狙いだけれどもなるほどなあ。ほんと、クリント・イーストウッドは最近こういうところをビンビンに狙っているんだなあ。

ほいでもって、なんだかんだで3人の行動が凝縮されている列車の行動はちょっと感動的に思えてしまうのは色々複雑である。単純に見ればそれはひとりの若者の挑戦と挫折が報われる話であって、神の加護もあってジーザス! な話ではあるのだけれどねえ。まあ若者には非はないのだし、素直に良い話と受け取っておけばいいのかしら……