ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ブロンコ・ビリー

 

ブロンコ・ビリー(字幕版)

ブロンコ・ビリー(字幕版)

  • クリント・イーストウッド
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うーん、この頃のクリント・イーストウッドはストレートだなあ。脚本もそんなに捻らないし、難しい展開ではないけれども、とにかく愚直にテーマの映画を撮っている感じ。明らかにDV体質のイーストウッドが、はぐれものを集めてサーカスでカウボーイを名乗ってアメリカを回る。トラブルだらけで給料未払いでどうしようもないけれども、一団は絆で結ばれている。うーむー、まいるぜ……オマケにイーストウッドは交際相手までヒロインに引っ張ってくるんだから、そりゃまあ本人をダブらせて見ちゃうよね。

列車強盗が呆気なく振り切られてしまう当たりとか面白くて悲しいし、ラストで出来上がったテントが国旗で埋め尽くされているのとかのメッセージはこれ以上なく明瞭だし、やっぱりイーストウッドは初期から作家性の強い監督だったんだなーと思わされます。

しかしまあヒロインの内面がちょっと都合良すぎやしないかしら? オレがちゃんと追いかけられていないだけ? 自殺をした直後の電話で口からボロボロボロって薬を吐き出すシーンのユーモアには爆笑してしまいますわね。まあそういうのが許される映画の世界観だもんなあ。愛おしいなあ。