ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

尼僧物語

 

尼僧物語 (字幕版)

尼僧物語 (字幕版)

  • オードリー・ヘップバーン
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いやー、クッソ難しい題材を取り上げたもんだなー。だってこの話、どう考えてもキリスト教の信仰を否定するか、それとも女性の自立した選択を否定するか、どのどちらかに落ち着いちゃいそうな構図じゃないですか。そんなんどっちに落ち着いても、後味の悪さが残るストーリーになっちゃうよなぁ――と思ったら、本当にそういうエンディングになっていて納得した。まあコレはコレでしょうがないよね。割り切れないものが残ってしまうテーマの話にならざるを得ないよね。

そしてその難しいテーマを、オードリー・ヘプバーンはまあ良く演じているというか……自尊心が邪魔をする! とか言われても普通「え?」となりそうだけれども、ってか最初は正直ちょっとそうなったけれども、オードリーの芝居を観てると「そういう悩みを持つ人間もいそうだな……」となったのがなかなか面白かった。

いやまあしかし、そう考えるとめっちゃ当たり前ではありますが、やはりキリスト教は家父長制の象徴ではあるのだよなあ。自尊心を捨てなければなければならない、というのは、今の価値観から観るとかなり厳しいですよねえ。

ストーリー展開では、後半で急にナチスがやってきてスゲービックリした。いやまあ考えてみればコンゴってことは宗主国ベルギーだもんね、そういう展開になるよね、と世界史の知識を呼び起こすハメになったのだった。