うーん、コレはアレか。キリンジの歌のヤツか。原題の「Aliens」はやはりそういう性的マイノリティを指ししめしたりする用法があるのだろうか。ありそうだなあ。言ってしまえばそのアイディア一発の短編、という感じではある。あるんだが、いやー、やっぱり感じ入る所はあるな。
前半の、お金を貯めて自宅を改造して、高額の機械をガンガン買いそろえて、好きな音楽を宇宙に向かって流し続ける……というのが、ゲイである彼の世界観のメタファーとなっているわけで、するとパートナーに出会えた状況っていうのは宇宙人とのコンタクトに匹敵するなにかなワケだ。そこら辺でエイリアンとの交信をやめた……というのはちょっとできすぎな感じもするけれども、まあ、ストーリーを語るって言うのはそういうことであろうなあ、とも思うし、過不足なくきちんとした話だったなあ、と思う。