ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

サハラ戦車隊

 

サハラ戦車隊(吹替版)

サハラ戦車隊(吹替版)

  • ハンフリー・ボガード
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米軍協力してるならもうちょっとガンガンやるのかと思ったら、戦車じゃなくて戦車隊の映画であった。ある種ワンシチュエーション・スリラーみたいな趣がある。まあ派手じゃないけれどもコレはコレで……という感じ。

水を巡っての人間模様やらなんやらをキーにストーリーが進むわけだが、もう少し色々あっても良いかなあと言うのが正直なところ。偽装やらトラブルやら色々仕掛けはあるものの、コレだけの時間だったら今のテンポだとちょっとたるいかなあ……あとまあ画自体は悪くないんだけれども、後続の砂漠をクソ広く見せる映画群を見ているので、もうちょいスケール感あってもいいのでは? みたいな気持ちになるな。

ただまあ砂漠と水の描写はいいですね。人間の欲望がこれほどまでにわかりやすく表現できるんだなーという感じ。ハンフリー・ボガードもきちんと役割を果たしていて悪くない。ヒューマニズムが必要な所ではこれ以上なくわかりやすくヒューマニズムを優先するしね。あとはまあ国籍ごとに立場が違うのは笑っちゃうよなー。イタリア人とドイツ人の口論とか、当時の時代状況も考えて笑わざるを得ないでしょ。

ま、そういう意味ではある種の戯画化・抽象化された寓話って感じか。イエスの比喩もそうだしなあ。アメリカ人が救世主の立ち位置になってるわけだよなー。