基本的にお笑いが全然面白くないのでオレには合わない話であった。
もちろん「お笑い」というテーマを通じて女性たちのふれあいを描くのが主眼であるのはわかるんだけれども、それって「お笑い」をぞんざいに扱っていいというわけではないよなあ。もう少し「お笑いとは何か」みたいなメカニズムについて思考を深化させていく展開を期待していたんだけれども、パターンを出して1個ずつ消化していく……みたいな流れになっていて、うーんキツいなあと思いました。
あと2巻の表紙、これ、詐欺も詐欺で本当に不誠実だと思います。表紙でこんなに死を明快に示しておいて、そこに合理的な説明もないまま、ハッピーエンドにされても、苛立ちしか覚えないです。
っていうかなんでこのキャラクターふたりが正面を向いてる絵が表紙としてふさわしいと考えたんだろう? 人工的にキャラクターが横ふたつに並ぶことって、お笑いテーマのこの本の内容となんかリンクしている? むしろ示すテーマとは真逆の方向にしか思えないんだけれどもなあ。