アフリカの女王

アフリカの女王 [Blu-ray]

そ、想像していた話と全然違った……こんなヒッチコックみたいなワンアイディアの作品だったのか……びっくりだぜ……

ハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘプバーンを延々と映し続ける映画、というかこんなに主要人物の登場率が高い映画ってなかなかないんじゃありません？　しかも大体船っていう狭い空間でストーリーが進むわけでしょ？　いやいやいや……でもそんな建て付けなのにそこまでダレているようにも感じないのは、いかにも正統派のキャラクター配置を愚直にやっているからかなあ。まあ神に仕える女性もハンフリー・ボガートの魅力の前にはメロメロ、ってつくりは笑うけど、ラストでああいうご都合主義の結末を迎えさせてくれるのだから、神様もお許しくださってる魅力ってことなんでしょう。ってかアレか、ドイツに天誅を下す方が全然優先順位高かったってことか。

それにしてもキャサリン・ヘプバーンのヌレヌレシーンは大変衝撃的である。ちゃんと服着てんだからそんな思わせぶりなフレームにせずともえーじゃんか！　とは思う。身なりがずいぶんボロボロなハンフリー・ボガートもなかなか魅力的で、あーこの二大スターがこういう格好で船でじっくり映るんだから、まあそれだけでも見る価値があるなあと思いました。