ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

BILLIE ビリー

 

BILLIE ビリー(字幕版)

BILLIE ビリー(字幕版)

  • ビリー・ホリデイ
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ビリー・ホリデイの映画を見たので、続けてドキュメンタリーも。

まず感じるのはホリデイの圧倒的な存在感。映画の方のホリデイはちゃんと美人って感じだったけど、実際のホリデイは美人というよりもカリスマって印象の方が先に出てきてスゲーって感じ。画面越しでもビリビリ存在感が伝わってきて、あーこういう人が時代の中心になるんだろうなあと思った。

が、一方で彼女がマゾヒストであったというのも強調されているのが面白いところ。映画でもDVどんとこいみたいな映画があって印象に残ったけど、ここまで描かれるとなるほど納得。周囲を支配できる力を持った人間だからこそ、本当にクズな男に惹かれてしまう……というのはあるんだろうなあ。自分にはあまりそういうタイプの人が知っている範囲でいないから、ふーむ勉強になるな、という感じがした。

あとひとつポイントなのは記者の存在で、このドキュメンタリーでも合間合間に取材していた側のエピソードが挿入されるけれども、ちょっと彫り込みが浅いよねえ。もちろんラストはビリー・ホリデイが背負っていた環境とか運命とかの罪深さを強く想像させるわけだけれども、しかし記者側の個人的な想いみたいなものの輪郭がイマイチ掴みづらくてどうもなあ。そこら辺がしっかりしないと、こういう構成になった意味がよくわからんなあ、と思いました。