ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

i-新聞記者ドキュメント-

 

i-新聞記者ドキュメント-

i-新聞記者ドキュメント-

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: Prime Video
 

わはははははは、フィクションの映画の方がひどい出来だったもんで、ますますこの映画の良さが引き立つなー。というかドキュメンタリーは、あっちの内容を見てから編集とかしたんだろうか? アニメパートが映画の後に計画されていたりしたら、もう拍手喝采なんだけれども。

森監督にしてはここまでストレートな内容で良いのかなーと思ったけれども、まあここまでストレートにならざるを得ない題材なのだろうなあ、とも思う。撮影対象との距離感ってのは大事だと思うし、そのためにあんな笑える演出を入れてまでサングラスで隠し撮りしようとかもするわけだけれども、それが作品内で機能しているようには思えない(もちろん、裁判後のハグは最高だったけど……)。ラストもようやく安倍総理を出してパリ陥落の例の写真を出したりするわけだけれども、それって強く被写体を批判したりするわけではなく、当たり前のことを言っているだけだよなー(記者自体も「左派とかではなく権力を監視する仕事」って明言しているし)。あー、でもこの映画を見ている人はそういった意識ではない、それが危ういと感じている……ということではあるのか。まあ確かに沖縄から始まってデモのそばにいて……という取材をすれば、そういう危うさに警鐘鳴らしたくなるのはわかる。まーそういう意味であのアニメパートもあるわけだろうけどね……そういう意味では、志位委員長との対話が成立しているシーンがハイライトではあるのだろうなあ。

一番印象深かったのは籠池夫妻の妻のほうがどら焼きせっせと薦めるシーン。全体の流れに大阪のオバチャン感があそこまで浸食するのは大変面白かった。ああいうのってドキュメンタリーじゃなきゃ出てこない流れだよなーと思う。