ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

Dreams

 

全巻読んだわけだけれども、いやー、言葉がないなあ。

最後の展開、ネットがざわついていたのは認識していたけれども、まさかこんなことになるとは……リアルタイムで追いかけていたら、そりゃまあビックリするよねえ。

もちろん、展開としてはちょっとキツいところがあるというか、インフレに失敗しているところはあると思う。魔球を使い捨てにする姿勢とかは楽しい挑戦だなあと思うんだけれども、それをストーリーの中に入れ込もうとするとインフレが加速して、するとどうしても理論を超える理論が必要になってしまう、精神論に重心が寄ってしまう、というのはちょっと厳しいよねえ。また、ワンマンチームというのを印象づけたのはやはり足枷になってしまったところもあって、野球が9人でやるスポーツである以上、大量得点は主人公だけじゃ不可能なわけで、すると序盤からもっと脇役にも個性や成長するだけの説得力をつけた方が納得感があったよなあ。そこら辺がないから、精神論に寄ったストーリー展開にならざるを得なかったような……

ともあれ、そういう弱点も飲み込んだ構造で、きちんと読める話を展開していた印象はあったので、あのラストはなあ……短い枚数でまとめるにはああいうやり方しかなかったのかもしれないとは思うし、それはそれではっちゃけすぎててすごいラストだなあとは思うけど……ここまで巻数を重ねたのだし、やっぱりちゃんと、甲子園で優勝させてあげたかったよねえとは思いました。