ずいぶん前に買ってたんだが、ようやく読み終えた。
うーん、オレにはちょっとキツいなあ。人気マンガだったんだろうけれども、面白ポイントがどうにも掴めない。特に後半、たくさんのキャラクターが登場して長時間ドンパチやるところ、アレあんまりうまく捌けているように思えないなー。連載でリアルタイムで濃密に読んでたらちょっとは違ったんだろうか? 忍術って、個人に強大な力を持たせる超能力的なものだけれども、それがスケールアップしても「戦争」という状況にはならんと思うんだよなー。仲間が大事、みたいなところはわかるんだけれども、それが集団で抱える問題にうまくスケールアップしていないというか。
特に序盤、主人公が迫害されている立場の時はかなり感情移入もできて楽しかったんだけれども……日本のマンガで、こんなにストレートに被差別側のキャラクターが主人公って結構新鮮だったし、それが持ち前のキャラクターでナルトらしく問題を解決していくのは、普通に面白かったんだけれどもなあ。結局ナルトの強さがその血筋に求められちゃうような展開で、本当に良いのかなあ……
こういうのを見ると、マーベルのスーパーヒーローが、個人の集合で正義を守るというテーマを、どうやって成立させているのかが、なんとなくわかるような気がするなあ。