ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ホーリーランド

 

ホーリーランド 1 (ジェッツコミックス)

ホーリーランド 1 (ジェッツコミックス)

 

色々読まなきゃならないマンガがいくつかあったのでマンガ喫茶に行ったんだけど、もう全く何も置いてなくて絶望した。そんなにマニアックなマンガを読みにいったつもりはないのだが……なんでじゃ!

しょーがないからまあ読んでなかったし『ホーリーランド』でも読むかーと思ったらまあめっちゃ面白い。実は自分が今読むべき色んなテーマが入っててグッドなタイミングだった。

まーなにはともあれシンの存在がすごい。この作品で一番重要な人物は間違いなく彼。中身が空っぽで無限の善意を発することのできるキャラクターって、主人公とかヒロインとかならわかるんだけど、あの友人ポジションにおいても成立するんだなあ……入院の時に親を出してリアリティの枷をはめるのかと思ったら、そんなのにも全くめげず友達を続ける――かと思いきや、主人公がストーリー上救われるための大きなシンボルにまでなっちゃってるんだもんなあ。すげえなあ。童貞が彼女を持って救われるところを描く方がふつーだと思うけど、この話はあくまで男同士のきずなの話だもんなあ。いやあ……

全体の構成は、やっぱり序盤の「ストリートファイトならではの駆け引き」が最高に面白いよね。主人公の出自が謎なのも合わせて、もうそれだけで最高って感じ。中盤のスポーツ格闘家編でちょっとよろけたところもあるけれど、後半の「街を背負う人間」として主人公が変わっていくあたりはグイグイ読ませてとても良かったと思う。まあ欲を言えば、もうちょっとたっぷり戦いを見たかったところはあるかなー。総合コンビとか拳法とか、正直ちょっとアングルの作り方を失敗している感じはする。あと緑川くんとはあの決着で良かったのかねえ……