情報が不確定な中でコミュニティ描く、というのは基本的に面白くなる要素満載だとは思うんだけれども、この話はそこら辺あんまりうまくいってるようには思えないよなー。コミュニティの形成はあまりにも理知的で土着の感じがないし、宗教っぽい視点からの暴走もストーリー上無理やりって感じだし。人間関係をもっとイヤな感じで描かないと、追放の恐怖やなんかも嘘っぽいよなあ。
あと、こういうのって「なんでこの状況に追い込まれてしまったの?」をどういう風に作るかが一つの大きなポイントだと思うんだけれども、そこをこのくらいの雑さで乗り切って良いのかなあ。まあ逆にここまで来るとお約束、って感じでアリなのか。
それじゃあやっぱり、この作品特有の見せ場は「メイズ」ってことになるのかしら。まあ確かに、巨大な仕掛けで迷路自体が変化するところとかは悪くなかったかもしれない。敵クリーチャーのパワーバランスも、あのくらいならまあまあ理解できるかな、という感じ。立体を使ったアクションなんかも面白かったんで、もう少しそこら辺補ったら良かったのになあ。
あとまあ、もうちょっとこのゲーム全体の納得感があった方が、乗れたかもしれないな。続編前提なのはわからんでもないんだけれども、続きを見たいと思えるほどの牽引力がなかったかもしれない。