ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ある公爵夫人の生涯

 

ちょっと前に見て感想を書き損ねたんだけれども、なんか『マリー・アントワネット』と記憶が混じりがちだな。当時の貴族にとって跡継ぎの問題は一大事だし、現代の女性の視点からその生活を描いたら、どうしたってこういう作品のアングルになってしまうのはわかるんだけど……自分が男だから共感の度合いがイマイチ低いってのもあるのかもしれんが、しかし、すると『マリー・アントワネット』はわかりやすくキャッチーさを備えたコスチュームものだったのだな、とは思う。

しかしまあ、この作品ならではの面白さというとやはり女性同士の関係性になるのかしら。自分、そこら辺の機微をちょっと拾いきれてないのかもしれないなあ。そこら辺を抜くと、単に不倫されたので不倫仕返して、しかし家柄の関係でその関係を奪われて……みたいな「ありきたりの」悲劇に見えてしまうわけで。いやー、しかし女性二人の関係が、そこまで強固なものにも見えなかったんだよなー。

美術や映像も、ちゃんとしてはいるんだけれども、そこまで面白く感じられるわけではなくて……もやっと見終わってしまう作品でした。