ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

誰もがそれを知っている

 

う、うーむー……これはもうちょっとこうなんとかならんのだったのだろうか……

表面上のドラマに不倫からの出産からの誘拐、というのがあって、その裏に地方の土地を巡る嫉妬やらなんやらがある、という構造だと思うのだけれども、どうもこう表側に意識が集中しすぎて、裏側の嫉妬とかそこら辺の感情にうまくついていけないので、厳しいなあというところがある。まあ結局身内の犯行にするなら登場人物を多い構造にしなければならなかったのだろうけれどもねえ……

結局行き着くところが土地の人間のアレやコレやなら、もう少しそこら辺のヒリヒリした感じを出して欲しかったんだけれども、感情移入の対象にはそういうのを思わせる要素が少なかったというか……「お前に安値で買いたたかれた」みたいなやり取りは、まあ確かにそういう要素を入れたかったのだろうけれども、それ以前にどういう関係性なのかを追いかけるのが精一杯だったからなあ。過去回想とか入れたら、また感じは違ったのかなあ。

あとまあ最後に告発するおばちゃんが一体どの立場でどの葛藤があって、みたいなのがあんまり乗れなかったのもあるのかなあ。それともオレが雑に映画を流し見してしまっただけで、きちんと見えてれば彼女の逡巡とかはっきり追えてその決断に拍手を送れたりしたのだろうか。いやあ……どうかなあ……