ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ

 

いやー、なんか見ていて複雑な気持ちになる映画だった。

この大統領がめちゃくちゃ魅力的なのはよくわかる。よくわかるんだけれども、あまりにも情緒に訴えかけすぎて、その魅力がとても危険なものに思えてしまったのも事実なんだよなあ……あの聴衆の熱狂する場面を見て、その熱狂がなければ国なんて動かせない状況であろうとは思うんだけれども、その一方で、そういった理屈で動く国家ってめちゃくちゃ危ういよな、って感じもする。いやまあでも、国が成熟のプロセスを踏むためには、そういう時期は必要なのかもしれないよなあ。

そしてそのプロセスが必要だとして、この大統領は大変模範的な行為をとっていた、ということなんだろうか。そこらへん詳しく調べていないので、ちょっと判断は難しいけれども、このドキュメンタリーでは少なくともそのように描いているよな。

まあでも、あれだけ気が利いていてウィットに富んだ言葉が、あの音楽に合わせて流れてくんのはなー、もうその時点で反則だよなあ。その政治信条やその手法がどうであろうとも、そこからはひとりの人間が人生を賭けて培ってきた含蓄が漏れ出しちまうもんなあ。いやー、やっぱりちょっと怖いなあ。